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脈をとる習慣をつけよう(後編) <第64号>

  • yshibata63
  • 5 日前
  • 読了時間: 2分
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前号からの続きです。

今号では脈が正常でない状態について書きます。

脈拍つまり心臓の拍動は成人で1分間72回前後が正常。

100回を超える場合を頻脈、50回を下回る場合を徐脈と言います。発熱時では1℃上がる毎に10拍~20拍ずつ増え、特に乳幼児はその増え方が大きく、子供によっては200を超える頻脈となることもしばしばです。

 

成人の頻脈は超肥満者や甲状腺の機能が高まっている状態、精神的緊張度の高い人などにみられるほか、発作性頻拍と呼ばれる急に起きてしばらく続いた後に正常に復する頻脈などがあります。頻脈の場合は動悸や息切れ、疲れ易さなどを感じることが多く、日常の運動負荷によりさらに苦しさが募ります。


徐脈は、スポーツ心臓と呼ばれるマラソン選手など鍛えられた心臓を持つ人の場合は無症状で問題はありませんが、これ以外の徐脈は、病的な場合がほとんどで、めまい、苦しさ、意識の遠のき、失神などの症状を感じ、このような症状がある場合はできるだけ早期の対処が肝要です。 


脈の速さや強さが短時間のうちに変化して乱れたり、脈が飛んだりする場合を不整脈があると呼んでいます。


このうち呼吸性不整脈は、息を吸い込む時に早くなり、吐く時はわずかに遅くなるという、自律神経の調節作用によって生じ、通常これを症状として自覚することはありません。 


これに対し、自覚症状を感じるものとして最も多い不整脈に、期外収縮性不整脈があります。

これは睡眠不足、精神的ストレス、カフェインやアルコールなどの過剰摂取、喫煙、暴飲暴食などで生じるもので、脈は数回~数十回に1回ずつ飛ぶと共に、その前後に速さと強さが変化し、胸の中に感じる違和感、気持ち悪さ、動悸感などで変調に気付きます。

この不整脈は原因を軽減、除去することで発生しなくなるので、大きな心配は必要ありません。


一方、心房細動や心室細動という疾患では、心臓が震えるよう早く小さく拍動し、脈も早く乱れて打ちます。

この場合は適切な診断と治療を受ける必要があります。

 

当院では患者さんの訴えに基いて脈の状態を確認し、異常を感知した際にはその様子をお知らせしています。正しい脈のとり方を手解きしたうえで、脈をとる習慣をつけてもらうよう促しています。


自分あるいは家族の脈の正常な状態を知ることで、体の変調が発見できることもあります。自らが発する脈を軽視せず、健康のバロメーターの一つとして利用してほしいと願っています。

  

次号(第65号)は11月30日頃に発行予定です。                  

            

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