パーキンソン病に三療治療を役立てる <第67号>
- yshibata63
- 2025年12月20日
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先日、79歳になる歌手の美川憲一さんが心臓病の手術と難病に指定されているパーキンソン病の発症を公表しました。悪い体調を押して、これからも芸能活動を続けると言っていました。また、多くの友達にも励まされ、支えられることを原動力として、頑張って活動するとの表明に感動を受けました。
パーキンソン病は、神経の指令を全身の筋肉などに伝えるドーパミンと呼ばれる物質を精製する脳内の細胞の破壊が進むことで生じる進行性の病気です。
多くは50歳前後から発症し、男女比は1対1.8程度で、国内には20万人以上の患者がいると推定されているようです。
パーキンソン病の病態は比較的ゆっくりと年月をかけ、しかし確実に進行して悪化をたどり、最終的には寝たきり状態になる場合もありますが、寿命に大きな影響はないとされています。その症状は、自分の意思で制御できにくいもので、筋肉の動きの変化をメインに現れてきます。
全身各所の筋肉の強ばりによって手足の動きがぎこちなくなる、全身的に行動が緩慢(かんまん)になって素早く動かせなくなる、表情が硬くなるなどの症状が現れます。歩行障害としては、足が出しにくい、止まりにくい、小刻みな歩き方になります。
振戦(しんせん)と呼ばれる手足の震えが生じる他、正しい姿勢が保ちにくくなったり転倒し易くなったりもします。また便秘や発汗異常、睡眠障害などの自律神経の不調和による症状、精神的には抑鬱・不安・意欲低下・パニック発作などが生じます。
これらの症状の進行によって体が動きにくくなることで、関節や筋肉の痛みが発症するようになります。
そうすると精神的にマイナス思考が高まり、自信を失っていく悪循環に陥ります。これまでに当院に来院いただいた数名のパーキンソン病の方も全員がこのような状態になっていました。
三療(鍼・あん摩・指圧・マッサージ・灸)は、筋肉へのアプローチが最も効果を有します。
パーキンソン病では、筋肉が動かしにくいことによる循環の停滞が起きてくるために痛みも伴うため、これに対して三療治療を施すことで、循環が大きく改善し、痛みが軽減します。
進行する病気であるために、一定の期間が経過すると再び症状は戻ってきますが、筋肉の動きをスムーズにできることから、何らかの生活の質を保つことに役立つはずです。また精神的に落ち込んでしまうことを少しでも軽減するためにも、自信を与え、個々の特性に応じたアドバイスができるよう取り組んでいます。
定期的に通院いただき、明るく過ごすことができるよう、三療治療を取り入れてみてはどうでしょうか。
※次号(68号)は12月30日頃に発行予定です。



