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眠れない自分とどう向き合うか?


布団に入ると朝まで一回も起きずにぐっすり眠れる。いつでもどこでも眠りたいと思えばすぐに眠れる。

そういった人には関係のない話題になるかとは思いますが、それでも体調が優れない時や気がかりなことがある時など、誰しも眠れない思いを経験したことはあると思います。

 

一日の必要睡眠時間は、新生児で16時間~20時間、年齢が上がると共に次第に短くなり、成人では7~8時間が望ましいとされています。しかしながら個人差が非常に大きく、新生児の時からよく眠る赤ちゃん、寝ない赤ちゃん、成人ではたくさん眠らなければならない人、そうでない人と実に様々です。

 

睡眠は、脳を休めて機能を回復し、内臓においては消化吸収を促進して体に栄養やエネルギーをチャージして、生きる原動力につなぐ役目を有しています。したがって、眠れる時間(睡眠の量)が十分で、眠り方が深く連続的(睡眠の質)が高いことが良好な睡眠ということになり、目覚めた時の満足感や爽快感がそれを計るバロメーターとなります。そして眠れないという自覚症状を”睡眠障害”、”不眠症”などと称しています。

 

私は、乳児の頃は昼夜逆転、子供の頃は怖い夢で覚醒、大人になっては細切れの睡眠状態で、これは体調に大きく影響してきています。寝るのは夜と、一般的には決まっていますから、それが十分に適わないと昼間の睡魔やそれに伴う元気の無さ、思考の減退、緩慢な行動など、悪影響ばかりなのです。そしてこの状態は現在も改善できずにいます。

 

夜中に目が覚めて眠れず、”寝なきゃ、寝なきゃ”とあせっているという話を患者さんからもよく聞きます。

あせればあせるほどいよいよ眠れなくなる。翌日の予定を考えると寝ておかなければしんどい事になる、そんな思いのまま、眠れたのか眠れていないのかもわからないまま朝を迎えてしまう。最悪です。

 

そんな時には、その状態を1時間以内に切り上げて、寝床から起き上がって手の付いていない家事、仕事、勉強などにシフトしてみてはどうでしょう。特に翌朝からの予定がないのであれば、昼間眠くなれば眠ったり休んだりすればいいのです。特に主婦の皆様には、昼間に寝たりゴロゴロしたりするものではないという強い観念があるように思いますが、タガを外してあるがままの睡眠生活をしてみてはどうでしょうか。


三療(鍼・あん摩・指圧・マッサージ・灸)の施術は、睡眠に悪影響とななっている心身の不調和を整え、リラックス効果を引き出し、良好な睡眠をもたらすす方向に寄与します。        <第24号>

   

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