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楽しい花見と苦しい鼻水


あん摩・マッサージ・指圧の違い

桜を始め春は多くの花の咲く季節。

花を見るための公園や観光地が目白押しです。


しかし、楽しめるはずの花見も、今や国民病とも言える”花粉症”のせいで、鼻水や鼻詰まり、くしゃみ、目や耳のかゆみなどの症状に苦しみ、花見どころではない、花見には行きたくないという人も多いのではないでしょうか。けれど花粉症の原因となる花粉は、皮肉にも花見とは関係のない山や森林にある杉や檜(ひのき)、ブタクサといった花粉が大半で、今年は花粉症の症状も強いと聞いています。

 

花粉症はアレルギー疾患に分類されています。

花粉が鼻や目から入ってくると、これに反応して体内にIgE(免疫グロブリンE)という抗体ができ、鼻や喉、目などの粘膜にあるマスト細胞と呼ばれる細胞と結合してアレルギーが発動するとされています。くしゃみは花粉を体外に吹き飛ばし、鼻水や涙は洗い流し、鼻詰まりは体内に入りにくくする症状として現れます。

 

2016年春、北海道新幹線開業に合わせて前日に青森に行きました。この時の家族の花粉症症状はとても激しいものでしたが、翌日函館に着いた瞬間から症状が全くなくなり、さらに翌日東京に近づくにつれ症状は完全に復活しました。まさしく原因は杉花粉であったこと、そして体の反応が実に精巧であったことを如実に体験できた出来事でした。

 

患者さんから、三療(鍼・あん摩・指圧・マッサージ・灸)の治療で”花粉症は治りますか?”というお問い合わせをいただくことがあります。花粉症はアレルギーであるため、急性の腰痛や首の寝違いなどのように直接的に短期間で治すわけにはいきません。3月から4月にかけての時期は、花粉症真っ只中で症状が激しく、アレルギー反応はもっとも活発になります。この時期になって三療治療を始めてもアレルギー反応は抑えにくい状況にあります。薬の服用についても、花粉症が始まる前、年末から年始にかけての時期から始めるのが効果的とされています。


三療治療も同じで、症状が始まっていない月、例えば10月頃から開始し、1週間~10日に一度程度の定期的なペースで行えば何らかの症状軽減効果は出るものと思われます。当院が開院した昨年9月当初からご来院いただいている方のうち、数名の方より”今年は花粉症の症状が軽い”という実感のお声も頂いております。


一方、花粉症真っ只中で起こっている頭痛、首や肩の凝り、様々な心身の不快感などの症状に対してはそれらを改善すべく施術を施せば、リンパの流れを促進し鼻や目の内部の環境が整うので、症状が落ち着いて楽になることは間違いありません。お困りの方はご検討ください。               <第19号>

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