気持ちの沈みと体の不調
- yshibata63
- 2023年12月20日
- 読了時間: 2分
更新日:2024年4月9日

私たちは日頃より外部からの様々な刺激にさらされています。
刺激は、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・皮膚感覚(温覚・冷覚・触覚・圧覚・痛覚)などの体に備わった感覚器及び精神(心、感情)によって受け止められています。認知されたこれらの感覚は脳によって受容、思考され、その刺激が作用する時間や強さ、性質の違いによって心地よいものとなったり不快なものとなったりします。
美しい絵を見る、美味しい料理を食べる、好きな音楽を聞く、楽しい旅行に行くなどについて心地よい感覚を抱く反面、異常な暑さや寒さ、強い光や大きな音、我慢できないほどの痛みやかゆみ、又は心にあふれた怒りや悲しみ、社会生活の中で及ぼされる不安感や苦しみなどは、すべて不快なものとなります。
カナダの生理学者であったハンスセリエは、1936年に”ストレス学説”を発表しました。この学説では外界から心身に与えられるすべての刺激を”ストレッサー”と呼び、特に不快に感じるストレッサーに晒され続けることによって胃・十二指腸潰瘍や免疫器官の機能不良などの心身の不調を生じ、この状態は”ストレス状態にある”と提唱されました。
現代は”ストレス社会”と呼ばれています。見るものや聞くものに溢れ、様々なメディアによる情報を受け止めながら生活しなければなりません。仕事の内容は複雑さを増し、四六時中、通信が可能になったことにより、日常行動が縛られています。社会の仕組みや人間関係も多様化しています。これらの生活状況を不快に感じ、それが積み重なると身体に様々な不調を生じ、精神的な苦痛を抱くようになり、限界を超えると耐えられなくなって心身共に疲憊(ひはい)するのです。
気持ちは沈み、意欲を失うと共に体には様々な不調が発生してくるのです。
”心身(しんしん)一如(いちにょ)”という言葉があります。
心と体は一体的なものであって、分かつことはできません。気持ちが沈んでいては良好な体調は維持できません。体の痛み・しびれ・だるさなどが続けば、気持ちは沈み、悩みとしてやがて心を支配してしまいます。
いずれにおいても健全な日常生活が損なわれていくのです。
私たち三療師は、これら心身の苦悩に向き合い、身体に現れて自覚している症状、さらに自覚できていない症状の両方を発見し、それらを取り除く治療を行います。
沈んでいた気持ちも次第に浮き上がり、苦悩を軽減し、心地良いものに変換していくことで健全な社会生活に戻していけるお手伝いが出来るものと思っております。 <第11号>



