top of page

首を回して借金を返そう

  • yshibata63
  • 2024年1月30日
  • 読了時間: 3分

更新日:2024年2月2日


あん摩・マッサージ・指圧の違い

見たい方向に顔を自由に動かすことができるのは首の可動性によるものです。

首は、顔を真っ直ぐ正面に向けた姿位から、左右に70度の回旋、前に60度の屈曲、後と左右は50度ずつの屈曲がそれぞれできるようになっています。


さらにこれらの動きが組み合わさって様々な方向への動きが可能になっています。

この首の動きは、一つは、背中側にある後頭骨・7つの頸椎・第一番目の胸椎それぞれの間にできる関節の機能、もう一つはこれらの骨と周辺の鎖骨・肩甲骨・下顎骨・側頭骨などとの間に張り巡らされた筋肉の収縮と弛緩によって作り出されています。

 

首は体幹や頭部よりも周径が細く、この中に各種の神経や血管がギュッと押し込められている重要な部位であるにも関わらず、常に重力と頭部の重さが上からずっしりと加わり、早くて激しい様々な方向への動きも要求されます。しかし、“鞭打ち症”などで知られるように、外からの衝撃には弱い場所です。

 

首に痛みを感じたことがないという人はほぼいないのではないでしょうか。

痛む場所は前の部分は比較的少ないものの、左右横や後は様々な場所に痛みを生じて、回したり曲げたりという動きが制限されてきます。さらに頭痛・肩凝り・腕や手のしびれ・めまいや吐き気などといった症状が加わって苦しい状態になってきます。特に目や耳を働かせることに伴って、首は回すことが最も多いため、痛みが強くなればなるほど回さなくなり、それにつれて次第に筋肉全体が緊張して硬くなり、悪い方向へと進んでいきます。

 

首を回して、ゴリゴリ・キシキシというような音が聞こえて痛む場合は、関節部分の障害による可能性が高く、加齢やかつての外傷などが原因と考えてください。痛いけれど音が聞こえない場合、腕や手のしびれを感じる時は神経に触れているため、その場所を突き止めなければなりません。

寝違いや使い過ぎ、不自然な姿勢を長時間続けてしまった時の痛みは、筋肉のみを捻ったり引き延ばしたりしたことで生じているものです。

 

首が痛くなった時は、回したり曲げたりして、最も痛まない角度や方向の動かし方をみつけることです。

また、重力と頭の重さを軽減できる仰向けや横向きで首を動かせば、痛みは少なくなります。


三療(鍼・あん摩・指圧・マッサージ・灸)の治療で、首の痛みを取り除くことができます。

首はデリケートな部位であるため、注意深く施術に臨んでもらえる三療師を選んでください。

痛みが取れれば首も回り易くなります。あなたも首を回して“痛みの借金”を返しませんか。

<第15号>

                                            

bottom of page